偽札、そして触覚

偽札が市中にかなり出回っているらしいということは聞いていた。主立った店のレジにはこれ見よがしに偽札の検知器が置いてある。
これまでは全く噂のレヴェルにすぎなかったのだが、遂に実際に偽札を掴まされてしまった。某レストランで食事して、代金20元のところ、100元を払う。お釣りが50+20+10で80元。問題はこのときに貰った50元札。近くの市場でパパイヤを買って、その50元札で払ったところ、この札は不好だとか言って、受け取ってくれない。さらにこれは仮銭だと。偽札だと言われて、改めて紙の質というか手触りが本物とは違うことに気付く。レストランに引き返して、本物の札と交換してもらうことにする。10分くらい、あんたらがこれをくれたんでしょと不知道の押し問答。そうこうしているうちに、マネージャー(経理)がやってきて、やっと本物の札と交換してもらうことができた。粘着型のコミュニケーションの勝利だな。
偽札と言われても、細かい視覚的特徴などわからない。銀行員は入社時の研修の段階で本物の札を触覚に記憶させるという話を聞いたことがあるなということを思い出した。