不一定

土曜日、「香風麗道珈琲與茶(Traveled Coffee & Tea)」でSHMarch 31 2006を読みながら、竇唯*1のライヴがあるということを知る。4月2日の日曜日の夜8時からではないですか。竇唯のライヴは去年3度も見逃していたのだ。今回も知ったのは1日前。


 竇唯+不一定楽隊*2専場演出@朱〓*3瞻藝術館*4


日曜日、北京在住の妻の友人と会う予定がキャンセルになったので、夫婦で地下鉄を乗り継いで魯迅公園の片隅にある美術館へ向かう。
美術館の講堂を椅子を取り払って、コンサート会場にしていた。会場の雰囲気はコンサートというより、クラブとかパーティの雰囲気だな。前の方に人が固まって、後ろからではステージ(段差なし)は全然見えないし、後ろの方ではおしゃべりに花を咲かす人たちや身体を密着させるカップル。チューニングをしながら前触れもなく、演奏は開始され、そのまま途切れることなく、約1時間半。最近の竇唯というとアンビエント系という思い込みがあったのだが、特に前半はトランペットが前面にフィーチャーされたジャズっぽい展開。ドラムの竇唯を初めとするリズム・セクションは黙々と一定のビートを刻み続ける。時々シンセサイザーがノイズで介入するけれど、またすぐに秩序は恢復されてという感じ。私は主に後ろの方でまったりしつつも、時々前の方にいったり、偶には外に出て煙草を吸ったりしながら、音と付き合う。後半部になると、トランペットが後退し、ヴォイス(竇唯の肉声*5、それから地下鉄のアナウンスのサンプリング)が前面に出され、演奏もよりロック的に盛り上がってきて*6、そこで終了。因みに、竇唯は目立たない位置にいて、黙々とドラムを叩く姿は後ろ姿でしか拝見できなかった。そもそも照明はステージではなく、オーディエンスに当てられていた。
帰りはタクシーで外灘を通過しながら、帰宅。
ところで、この美術館は(何故か音楽関係で)面白い企画が目白押し。例えば4月6日は、1991:The Year Punk Brokeというドキュメント映画の上映。SHMarch 31 2006の紹介文によれば、これは”life on road with Sonic Youth and Nirvana during their tour of Europe in late 1991”を描いたもの。そのほか、Dinosaur Jr、Babes in Toyland、The Ramones、Gumballのパフォーマンスをフィーチャー(p.47)。Sonic Youthといえば、久谷さんですけど、このフィルムはかなり定評のあるものなんでしょうか。

*1:http://www.douwei.net/ また、http://www.yaogun.com/artist/magic3/douwei.htmを参照されたい。

*2:http://www.yaogun.com/artist/magic3/buyiding.htm

*3:qi3. やまへん+己。GB6508.

*4:http://www.zmuseum.org/

*5:妻によると、かなり猥褻な言葉を喚き散らしていたらしい。

*6:何という表現だ!