「不僅会津與長州如此、日本與亜州也是如此」

 孫江「解構靖国神社的政治話語」『読書』2006年3月号、pp.3-13.


高橋哲哉靖国問題』に因んでの文章。孫江氏は同書中訳本の監修者。この文章は基本的には『靖国問題』の要約的紹介が紙数の多くを占める。
冒頭には、会津若松市長が萩市との和解を拒否したという1996年の『朝日新聞』の記事が引用されている(p.3)。会津若松市長の言葉――「一場戦争留下了深深的傷痕。不僅会津與長州如此、日本與亜州也是如此」。この言葉は文章の最後にも反復的に引用されている(p.13)。
あと、『読書』で日本関係の記事だと、王芸生『六十年来中国與日本』という本を巡る座談会(pp.14-23)。

ところで、「小衆人文雑誌」という言葉を知る*1。『書城』は現在「停刊」状態。また、『万象』という雑誌も3月号が未だ出ていない。『書城』については現在新しい「合作夥伴」を探している最中であると。『書城』は本文レイアウトやイラストレーションなど、明らかにNew Yorkerを意識したなかなか洒落た雑誌ではあるが、「小衆人文雑誌的生存空間正在逐歩縮小」なのであると。
何処でも似たようなものか。

*1:徐徳芳「《万象》《書城》有望復刊」『東方早報』2006年3月12日