麻原彰晃(続き)

承前*1
少し前の『産経新聞』の記事なり。常とはいえ、こうまで情報密度が低くてすかすかしていると、苛ついてはくる;


弁護団が麻原鑑定書公開

 東京高裁からオウム真理教麻原彰晃被告(50)=本名・松本智津夫、一審死刑判決=の精神鑑定の依頼を受けた精神科医が「訴訟能力あり」とする鑑定書を提出したことをめぐり、麻原被告の弁護団は二十一日、鑑定書の詳細を公開した。弁護側は鑑定結果に反発し、来月十五日までに反論書を高裁に提出する方針。
 鑑定書によると、麻原被告の拘禁反応は平成八年に行われた教団元幹部の井上嘉浩被告(36)=二審死刑判決、上告中=の証人尋問をきっかけに表れたが、「精神障害的要素はなく、最初から裁判上の利害の認知から発していた」という。
 麻原被告の現在の状態について「会話が通じることはほとんどない」としているが、入浴時に麻原被告が東京拘置所の職員の指示に従っていることに着目。「相互に意思疎通が生じている」と分析している。
 これらを踏まえ、「被告人がものを言う能力がないという根拠はどこにもなく、虚偽性、逃避願望が強い」と結論付けている。
 弁護団は二十日に鑑定書の全文を入手し、「(鑑定書を)公開することにより、弁護士が立ち会えずに行われた鑑定の不公正を是正したい」としている。麻原被告の弁護団は二人だったが、今月になって新たに三人が選任され、計五人になっている。
産経新聞) - 2月21日16時21分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060221-00000010-san-soci

突っ込むとすれば、「指示」に従う能力と「意思疎通」の能力は同じものなのか。犬は人間と「意思疎通」できるかどうかはわからないが、人間の「指示」に従うことはできる。
また、加賀乙彦氏登場;

裁判の遂行は不可能 加賀氏が松本被告と面会
 
 オウム真理教松本智津夫被告(50)=教祖名麻原彰晃、1審死刑=の弁護団の依頼で、精神科医で作家の加賀乙彦氏(本名・小木貞孝)が24日、東京拘置所松本被告と面会し「外界に対する反応がみられない混迷状態で、裁判を遂行させることは不可能だ」と述べた。
 加賀氏は24日午後、約30分間にわたり弁護士とともに面会。松本被告は加賀氏の問い掛けに無反応で、足や胸を手でさすり続けていたという。弁護団の依頼で松本被告と面会した精神科医は6人目。
共同通信) - 2月24日20時56分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060224-00000238-kyodo-soci