2008-06-01から1ヶ月間の記事一覧

宮迫千鶴さん

竹村さん経由で知る。 訃報:宮迫千鶴さん60歳=画家、エッセイスト 画家でエッセイストの宮迫千鶴(みやさこ・ちづる)さんが19日、リンパ腫のため埼玉県川越市の病院で死去した。60歳。葬儀は26日午前11時半、静岡県伊東市吉田1026の2のセ…

国語と汚染(メモ)

http://d.hatena.ne.jp/noharra/20080621#p2 仁斎は1627年生まれ、宣長は1730年生まれなので百年後であるが、その間徂徠などがでて知識人の漢文熱はむしろ高まっていたと考えられる。玉鉾百首というものを見たときわたしたちは奇異の念にとらわれる。儒教仏…

彼方、それとも手前?

http://d.hatena.ne.jp/terracao/20080621/1214022281 宮崎勤処刑*1にOKを出した鳩山邦夫への『朝日新聞』コラムのおちょくり?に関するterracaoさんの記事がかなり煮立っているようである。この記事に関しては、以前書いたhttp://d.hatena.ne.jp/sumita-m/2…

フェリー、北へなど

アヴァロン(紙ジャケット仕様)アーティスト: ロキシー・ミュージック出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン発売日: 2001/09/07メディア: CDこの商品を含むブログ (11件) を見る先日不図Roxy Musicの『アヴァロン』に触れたが*1、Roxy Musicというか…

「緊急保護羌文化遺産工作基地」

承前*1「譲羌笛可以永遠吹奏下去」『東方早報』2008年6月19日 6月19日に、「緊急保護羌文化遺産工作基地」が成都に成立した。四川大地震の被災地のひとつである北川は人口16.9万のうち10万を羌族が占め、中国唯一の羌族自治県であるが、「北川羌族民俗博物…

Orientalism at 30

http://www.guardian.co.uk/commentisfree/series/orientalismat30 エドワード・サイードの『オリエンタリズム』は1978年に刊行された。今週、『ガーディアン』はその刊行30周年記念のエッセイを連載している; Palestinian-born writer and academic Edward…

台湾@『南方人物週刊』

『南方人物週刊』6月11日号の特集は「你所不知道的台湾」 『南方人物週刊』編輯部「你所不知道的台湾」(pp.20-21) 李宗陶「伝統文化 剪不断、理還乱」(pp.22-24) 李乃清「台北故宮博物院前世今生」(pp.26-28) 李乃清「操辦全世界最成功的展覧――対話台…

「ロックアウト」という言葉

承前*1 東京・秋葉原の無差別殺傷事件で、殺人未遂容疑で逮捕された派遣社員加藤智大容疑者(25)が警視庁の調べに、トラックを使った勤務先の工場の入り口封鎖計画が実現せず、「(対象を)よく通っていたアキバ(秋葉原)に切り替えた」と供述していることが…

『せめぎあう「民族」と国家』

飯島茂編『せめぎあう「民族」と国家 人類学的視座から』(アカデミア出版会、1993)を最近読了したので、取敢えずメモ。 まえがき(飯島茂) 序「いま、なぜ「民族」と「国家」なのか――草の根の視座に立って――」(飯島茂) 第1部 自立と共生のはざまで I「…

「コーヒー店永遠に在り秋の雨」

感光生活 (ちくま文庫)作者: 小池昌代出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2007/11/01メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 5回この商品を含むブログ (14件) を見る小池昌代「げんじつ荘」(in 『感光生活』)から; よりこさんの家は、小田急線の千歳船橋という…

Universalを巡って(Kwame Anthony Appiah)

http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20080618/1213793132に関連するか。Cosmopolitanism: Ethics in a World of Strangers作者: Kwame Anthony Appiah出版社/メーカー: Penguin発売日: 2007/11/01メディア: ペーパーバック クリック: 4回この商品を含むブログ (…

「理性」と「レトリック」――ホッブス、スピノザ(メモ)

承前*1柴田寿子「古典をめぐる思想史学の冒険」(『未来』499、2008)からの抜書き。3回目。 そして政治理論と政治思想史の方法の相違は、スキナーが論じた「理性」と「レトリック」の違いとして考えることができる(Reason and Rhetoric in the Philosophy…

Untitled

承前*1naoya_fujita「加藤智大は格差社会の代弁者ではない」http://d.hatena.ne.jp/naoya_fujita/20080609/1212966011 まず、彼が若年者雇用の鬱屈の表現者であるならば、なぜ犠牲者は同じく若年者を狙ったのか。資本主義の祝祭都市で消費を享受しているから…

西湖

蘇軾 飮湖上初晴後雨 水光瀲灔晴方好, 山色空濛雨亦奇。 欲把西湖比西子, 淡粧濃抹總相宜。 Cited from http://www5a.biglobe.ne.jp/~shici/r47.htm 謝青桐「若没有東坡們 西湖只是一水庫」(『東方早報』2008年6月17日)は、2010年を目途に杭州市が「西…

手足口病@上海

承前*1李禕、宋国梵「一名両歳児童患手足口病死亡」『東方早報』2008年6月17日 6月16日に、「上海市公共衛生臨床中心」で、河南省商水県籍で松江在住の2歳児が「手足口病」のため死去。今年上海では、「手足口病」による死亡例はこれで2件目だという。今…

越南大事?

http://d.hatena.ne.jp/kaikaji/20080614/p1 http://d.hatena.ne.jp/kaikaji/20080614/p2 ヴェトナム〈金融危機〉については、先週中国社会科学院が中国はヴェトナムに対して緊急に援助を行うべきであるという提議をしたというニュース*1を読んで、そんなこ…

田植えと養蚕(メモ)

靖国史観―幕末維新という深淵 (ちくま新書)作者: 小島毅出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2007/04メディア: 新書購入: 3人 クリック: 51回この商品を含むブログ (37件) を見る小島毅『靖国史観』*1からのメモ。 そもそも、古代日本には籍田も先蚕もなかった…

AKA 今田勇子

取敢えず、他者の言説を貼り付けておく。 『読売』; 連続幼女誘拐殺人事件、宮崎勤死刑囚に死刑執行 法務省は17日、1988〜89年に幼女4人が殺害された連続幼女誘拐殺人事件で誘拐、殺人などの罪に問われ、死刑が確定した宮崎勤死刑囚(45)の死刑…

1972沖縄

一九七二―「はじまりのおわり」と「おわりのはじまり」 (文春文庫)作者: 坪内祐三出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2006/04メディア: 文庫 クリック: 20回この商品を含むブログ (82件) を見る坪内祐三『一九七二』を読んでいるのだが、「南沙織が紅白に初出…

徐光啓の墓

日曜日*1、帰りのバスがちょうど徐光啓*2の墓の近くに止まったので、序でにお参りをした。周知のように、徐光啓は中国最初のカトリック教徒といわれる人だが、その墓は、神道に並んだ動物たちなど(当たり前のことだろうけど)もろ中国式であるのが面白い。…

http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20080613/1213338134で「釜ヶ崎」への言及をhttp://d.hatena.ne.jp/Dr-Seton/20080611/1213174007から引用したら、だからというわけじゃないだろうが、 釜ヶ崎で〈暴動〉が続いているという。 生田武志氏曰く、 抗議活動を呼…

X/H、マンダリンと広東語

前々から、 ヒラリーさんを、中国語で「希拉里」と書きます。でもこれ、北京語で発音すると、「シラリ」なんですよね。北京語には「ヒ」の発音がないので、しょうがないのでしょう。ヒルトンも「希尓頓」だし。 ‥‥と思っていたら、昨日テレビを見ていたら、…

グレン・グールドなど

日曜日、久々にCDを2枚買う。John Abercrombie, Marc Johnson, Peter Erskine with John Surman November Novemberアーティスト: John Abercrombie,Marc Johnson,Peter Erskine出版社/メーカー: Ecm Records発売日: 1994/01/18メディア: CDこの商品を含むブ…

『ミリオンダラー・ベイビー』と善悪の決定不能性(メモ)

承前*1平川克美氏の『ミリオンダラー・ベイビー』についてのコメントをメモしておく; クリント・イーストウッドが監督主演した映画『ミリオンダラー・ベイビー』では、自らが育てた女性ボクサーが、再起不能の状況で苦しむのを見て、彼女に死を与えることを…

愛はあるのか

http://n23.blog91.fc2.com/blog-entry-271.html(Via http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20080615/1213494182) まず、私の考える「愛情のあるブログ」であることの条件を列挙してみます■更新頻度がものすごく高いブログ■提供する情報の密度がものすごく高く…

右翼語り

先月日本で鮨屋のカウンターで聞いた話を思い出した。隣にたまたま座っていたオヤジの話なのだが、68年から69年の日大全共闘をめぐって。オヤジはいわゆる体育会系や右翼学生の側にいた理事長側の人で、車のトランクに日本刀を何本も載せて全共闘側の学生を…

スピノザについてのメモ

承前*1柴田寿子「古典をめぐる思想史学の冒険」(『未来』499、2008)からの抜書き。 スピノザは、今日言うところのリベラリズムやリパブリカニズムに好意的なのだが、西欧の典型的な近代民主主義論やリベラリズムの思想潮流とは根本的前提を共有していない…

小島毅『靖国史観』

靖国史観―幕末維新という深淵 (ちくま新書)作者: 小島毅出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2007/04メディア: 新書購入: 3人 クリック: 51回この商品を含むブログ (37件) を見る小島毅氏の『靖国史観』を読了したのは既に1か月くらい前。 はじめに 第一章 国…

記号化だけではなく

秋葉原の殺人事件*1を巡って、内田樹氏が 今回の秋葉原の事件に私が感じたのは、犯人が採用した「物語」の恐るべきシンプルさと、同じく恐るべき堅牢性である。 人を殴ろうとしたことのある人なら、他人の顔を殴るということがどれくらいの生理的抵抗を克服…

石原慎太郎についてメモ

石原慎太郎(及び石原裕次郎)については、http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20060410/1144636844、http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20060430/1146374995、http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20060831/1157027021、http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20060918/115…