徳島県三好市の場合

「『限界』から『消滅』集落へ 高齢化・人口減の厳しい現実「成り行きに任せるしか」「出たくない」地元の声」https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200123-00010000-mbsnews-l36


住民の過半数が65歳以上の「限界集落*1からさらに進んで住民が消失して無人となった「消滅集落」。徳島県三好市*2「双子布」の事例。しかし、問題は「双子布」だけではない;


“双子布予備軍”は無数に存在しています。三好市の集落は全部で416、そのうち222か所が住民の半数以上が65歳以上の「限界集落」です。なんとか集落での生活を維持できるように三好市は、集落支援包括事業として集落支援員による巡回や地域の草刈り・集会所の修繕費などに補助金を支出しています。
ところで、「双子布」は「ふたごの」と念むらしい。「双子布」という地名には必ずやそれに纏わる物語がある筈だ。廃村というのは同時にこのような記憶(歴史)の消失してしまう可能性をも意味する*3。勿論、村外にいて「双子布」の思い出を語る人がいるということは、村外で「双子布」が存続する可能性もあることになる。実際、土地所有権などの法的な絆は存続している。

田村さと子

時事通信の記事;


田村さと子さん死去(翻訳家、詩人)
1/21(火) 22:33配信時事通信


 田村 さと子さん(たむら・さとこ、本名川村さと子=かわむら・さとこ=翻訳家、詩人)*119日乳がんのため東京都内の病院で死去、72歳。

 和歌山県出身。葬儀は27日午前11時から世田谷区奥沢7の41の3の九品仏浄真寺で。喪主は長男太郎(たろう)氏。

 ペルー出身のノーベル文学賞作家マリオ・バルガス・リョサの小説「楽園への道」などを翻訳。著書に「百年の孤独を歩く」、詩集「イベリアの秋」など。 
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200121-00000115-jij-soci

和歌山県出身」。正確に言うと、熊野というか新宮市。小学校から高校まで中上健次*2と同級生だった。そのことに気付いたのは著書の『南へ わたしが出会ったラテンアメリカの詩人たち』を読んだとき。
南へ わたしが出会ったラテンアメリカの詩人たち

南へ わたしが出会ったラテンアメリカの詩人たち

  • 作者:田村さと子
  • 出版社/メーカー: 六興出版
  • 発売日: 1986
  • メディア: 単行本

本大久保1丁目

2019年3月31日。

蒲公英*1

三角公園*2

夕方

2019年12月14日。

習志野市大久保1丁目*1

*1:See also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20150730/1438223216 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160814/1471186840 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160901/1472698103 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160902/1472784466 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160906/1473144723 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20161017/1476675346 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170313/1489341911 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170319/1489888028 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20170511/1494477183 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2019/07/02/091844https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2019/07/19/144619 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2019/08/17/100010 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2019/10/05/083120 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2019/10/07/113130 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2019/10/10/123122 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2019/11/01/025135 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2019/11/08/085050 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2019/12/20/152606 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2020/01/01/123253 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2020/01/07/023733 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2020/01/09/130058 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2020/01/14/094848 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2020/01/16/084538 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2020/01/18/094726 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2020/01/19/150209 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2020/01/20/005043 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2020/01/21/095718

そして誰もいなくなったわけではない

UX新潟テレビ21の報道;


柏崎女性監禁事件の元受刑者が病死していたことが判明
1/23(木) 17:30配信UX新潟テレビ21


9年2カ月にわたって監禁されていた女性が、2000年に柏崎市内で保護された事件で、逮捕監禁致傷罪などで服役した元受刑者の男性*1が、病死していたことがわかりました。
元受刑者は、1990年に小学校から下校途中の女子児童を車で連れ去り、柏崎市内の自宅に9年2カ月にわたって監禁しました。元受刑者は逮捕監禁致傷などの疑いで逮捕・起訴され、裁判は上告審まで争い2003年に懲役14年の刑が確定しました。捜査関係者によりますと、元受刑者は刑務所を出たあと、1人で生活をしていましたが、数年前に病死していたということです。
極めて長期にわたる監禁事件では、逮捕時に県警の不祥事も発覚し、さまざまな角度から社会的な関心を集めました。事件の現場となった柏崎市内の自宅には、元受刑者の母親が住んでいましたが、2010年に亡くなっていて、現在は空き家のまま残されています。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200123-00010001-niigatatvv-l15

何故今頃になって、この男の「数年前」の死がニュースのネタになるのか?
監禁男もその母親も死んで、「空き家」だけが残る。(犯人側では)そして誰もいなくなったわけだが、被害者側ではそうじゃない。この「9年2カ月」を自らのライフ・ヒストリーに統合すべく何とか折り合いをつけて、何十年も生きていかなければならない。